研究グループ

サークル名 サークル詳細説明

「ギリシア神話」に親しむ



『ギリシア神話の森―古代美術が彩る世界』
(2016年彩流社)

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同書で紹介されている
「アッティカ黒像式アンフォラ」

講師 : 丹羽 隆子 先生  
開催 : 第3火曜日(8月、2月は休み)13時~14時30分
場所 : 調布市文化会館たづくり または 調布市教育会館


 開催日は原則第3火曜日ですが、会場の都合で以下のようになります。
(11月中の開催はありません。)
 2021年度前期は原則通りに第3火曜日に開催する予定です。

回数 開催日 時間 会場
①公開講座10月20日(火)13:00~14:30たづくり映像シアター
12月1日(火) 13:00~14:30 たづくり映像シアター
1月12日(火) 13:00~14:30 たづくり映像シアター
2月2日(火) 13:00~14:30 たづくり映像シアター
3月16日(火)13:00~14:30 たづくり映像シアター



本家本元の「ギリシア神話」を紹介し物語性や娯楽性が加味された「ローマ神話」との文化的背景の違いも学びます。
テキストは『ギリシア神話の森―古代美術が彩る世界』(2016年彩流社)(ISBN:978-7791-2231-6)

講師のご紹介

1942年生まれ 東京外国語大学修士課程修了
2006年東京海洋大学(旧東京商船大学)定年退官 現在東京海洋大学名誉教授
専門分野は英文学、ギリシア神話、西洋古典学 

著書

『ギリシア神話 西欧文化の源流へ』(1985年 大修館書店)
『ローマ神話 西欧文化の源流から』(1988年 大修館書店)
『ギリシア神話と英米文化』(共著 1991年 大修館書店)
『はじめてのギリシア悲劇』(1998年 講談社現代新書)
『ギリシア世界からローマへ:転換の諸相』(共著:地中海文化を語る会編 2001年 彩流社)
『ギリシア・ローマ世界における他者』(共著:地中海文化を語る会編  2003年 彩流社) など多数

講師からのメッセージ

「ギリシア神話」への誘い
 「古代ギリシアの奇跡」という言葉があります。古代ギリシアの精神的、文化的事象におけるさまざまな奇跡をさしていうようですが、「世界の不可思議」、「人間の不可思議」を見つめ、それらを深遠な象徴的行為によって具体的に分かりやすく説明した神話と、それらを抽象概念で説明した哲学。その二つが時期を同じくして熟成、発展したことも「古代ギリシアの奇跡」の一つでしょう。
 オリュムポスの十二神をはじめ多種多様な神々が支配する大自然。その大自然の一員であり「死を生のゴール」として最後まで人間らしく・・・・・生きる人間。ときに哀しくも愚かしい人間。だからこそ愛おしい人間。「神とは何か?」、「神でないとは何か?」、「人間とは何か?」。そうした最も根源的ラディカルかつ最も本質的エセンシャルな問いを真正面から問う「ギリシア神話」。その宇宙観コスモロジー=自然観には、神々と人間が共生する壮大な有機体的生命体の「秩序コスモス」と「統一コスモス」、「調和コスモス」を見ることができます。
 オリュムポスの神々を中心に、多様な神々がそれぞれの役割を持ち、互いに関連、依存し合い「全体が一」という大組織体が成り立つ「ギリシア神話」。「区別」するが「差別」しない多様性ダイヴァーシティの世界。分断、格差の時代といわれる現代。知れば知るほど「ギリシア神話」は「過去」ではない、今を生きる「現在」のように思います。
 そして「ギリシア悲劇」は「ギリシア神話」を「基礎」とするいわば「応用編」。どの神がどのように介在、配剤した運命か。その運命に人間はどのように立ち向かい、どのように生きたか。古代ギリシアは「救いカタルシス」を求めてこのような重い主題を扱った「運命悲劇」を上演、観劇は市民の義務であったようです。


連絡先
資料準備の都合上、体験受講ご希望の方は愛とぴあ事務局

(℡042-441-6328)までご連絡ください。



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