研究グループ

サークル名 サークル詳細説明

みんなで論語を楽しむ会

imaget1-013-001

講師 : 髙橋 康浩 先生  開催 : 第4土曜日(8月、2月は休み) 10時~12時
場所 :調布市文化会館たづくり

講師のご紹介

1975年浜松市生まれ。大東文化大学大学院文学研究科博士課程終了。博士(中国学)。
現在、二松学舎大学講師。
著書 「韋昭研究」「知れば知るほど面白い英雄たちで知る三国志」「知れば知るほど
面白い史記の英雄たち」など

ご紹介

平成三十年度は泰伯篇 第一七章から先進篇の最終章(第二十六章)までの54章を終え、今年度は顔淵篇から学習が始まりました。
講義の進み方は、最初にテキストの書き下し文を全員で声を出して読みます(素読)。次に先生から現代語訳と参考となる事柄が説明されます。そのあと質問などがあれば自由に発言しています。それが終わると次の章に進むといった形式です。
このサークルでは、髙橋先生を囲んで肩の張らない雰囲気の中で『論語』を学んでいます。
ご見学はいつでも自由です、事前に事務局(☎042-441-6328)までご連絡ください

六月の教室から

古くからある熟語
 新型コロナウィルス感染の不安がまだ完全にはぬぐい切れない中ですが、わたしたちのサークル活動が再開されました。
 今月は『論語』の憲問篇・第七章から同第十三章までを学びました。

 このうちの第八章は、鄭という国における政府の命令、宣言などといった公文書の作られ方、それは家老職の人が四人がかりで関与するという丁寧な手順が履まれるものだったようですが、孔子がそのことを論評した言葉です。
 その内容はともかくとして、公文書が作られる手順を、順に草創、討論、脩飾、潤色と表現しています。
 この章を読むとき、これらの熟語の意味は「今日の日本語として常識的に理解されるものを、あてはめてよいだろう」と吉川幸次郎がいっています(朝日選書『論語』下)。ずいぶん古い言葉ですね。少なくとも、二千数百年間は使い続けられてきたということになります。
 なお、脩飾ですが、脩には修飾するという意味もあり、修飾に通じるとしていいようです。

 さらに五章ほど後になる第十三章には成人という熟語が出てきました。この言葉は今の日本語にもありますが、『論語』の場合、成人は完成された人、つまり学問・道徳がそなわった人物といったニュアンスのようです。
 それに対して、日本語の成人は、もっぱら年齢や身体の成長に視座をおいているため、意味合いが異なります。
 たとえば、民法を基準とすれば二十歳で成人となります。成人式、成人の日などはこれです。一方、成人映画などといったものがありますが、こちらは十八歳以上が成人という扱いになりますね。さらに成人病、成人教育などといういい方では明確な年齢の基準はなさそうで、中・壮年以上といった感じでしょうか。
 いずれにしても、日本における成人という熟語の使われ方は独特です。

サークル入会募集中

わたしたちのサークルではなかまを大募集しています。
2020年6月現在の見込み会員数は12名(男性6名、女性6名)です。
『論語』には五百二十あまりの章節がありますが、一つ一つは相互にほとんど関係せずに独立していますから、どこからでも読み始められます。
まずは、学習現場の見学にお気楽にお越しください。
八月のサークル活動はお休みですので、次の例会は九月になります。

  見学ご希望の方は事前に「アカデミー愛とぴあ」までご連絡ください。
    電話 042-441-6328
    受付時間 10:00~16:00



[戻る]