日本近代を代表する詩人学者・折口信夫の世界を、その美しい愛と古代を旅する情熱を柱とし、学びます。
講 師 : 持田 叙子 先生(近代文学研究者 三田文学理事 毎日新聞書評委員) 開催日 : 原則 第1月曜日(2月は休み) 時 間 : 13時30分~15時 場所 : 調布市文化会館内学習室、会議室等<
講師のご紹介
1959年生まれ。慶応義塾大学大学院修士課程修了、国学院大学大学院博士課程単位修了。1995年より2000年まで『折口信夫全集』(全37巻別巻4 中央公論社のち中央公論新社)の解題執筆と編集に携わる。2008年2-4月に世田谷文学館にて主催された「永井荷風のシングル・シンプルライフ」展の監修をつとめる。
著書
『荷風へ、ようこそ』(慶應義塾大学出版会 2009年)で第31回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)を受賞。他の著書に『折口信夫 独身漂流』(人文書院 1999年)、『永井荷風の生活革命』(岩波書店 2009年)、『泉鏡花 百合と宝珠の文学史』(慶應義塾大学出版会 2012年)、『歌の子詩の子、折口信夫』(幻戯書房 2016年)、『折口信夫 秘恋の道』(慶應義塾大学出版会2018年)、『美しい日本語 永井荷風』(慶應義塾大学出版会 高柳克弘氏との共編著 全3巻 2019-2020年)などがある。
講師からのメッセージ
折口信夫は人生で愛する情熱を最も大切にしました。万葉集や源氏物語などの古代文学に古い日本人の魂の詩を追求しました。日本人をささえる「やまとだましい」とは、戦争中に宣伝されたような戦う情熱ではなく、ゆたかに恋する魂を崇める信仰が源にあると考えました。古代日本のおもかげを残す祭りや習俗をもとめて日本各地に旅しました。彼の短歌、詩、小説、『古代研究』三部作などの作品を読み、私たちも美しい愛と旅の世界に羽ばたきましょう。
使用テキスト
『死者の書・身毒丸』(中公文庫)、あるいは『死者の書・口ぶえ』(岩波文庫)のいずれか
会費
全5回 4000円
各回の日程・内容
本サークルは令和4年10月3日に公開講座を開催します。
(開場 13:30 講演 14:00~16:00 講演は90分)、2回目からは13:30~15:00。
*2回目以降は会場の都合で日程が変更になる場合があります。最新の情報は愛とぴあ事務所へのお問合せ、HPの予定(月)でご確認ください。
回 | 日程 | 演題 |
1 | 10月3日(月) | 公開講座「折口信夫―愛する魂の詩人学者」 |
2 | 11月7日(月) | 折口信夫の愛と性と死 |
3 | 12月5日(月) | 万葉集を心の柱に |
4 | 1月9日(月) | 旅する詩人学者・折口信夫 |
5 | 3月6日(月) | 死者の書―死者と乙女の恋 |
☆公開講座を受講しないで2回目から参加希望の方は、事務所で予約の上お越しください。
連絡先 アカデミー愛とぴあ事務局 ℡042-441-6328(9:00~16:00 休所日を事前確認してからお越しください)
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