2022年度前期のホメロスの叙事詩『イリアス』に続き、後期はホメロスの叙事詩『オデュッセイア』を読みます。トロイ戦争後、さまざまな困難を、知恵を駆使して乗り越えてゆくオデュッセウスの帰郷物語(の諸相)を読みます(令和5年3月読了予定)。
講 師 : 川島 重成 先生(国際基督教大学名誉教授) 開催日 : 原則 第3火曜日 時 間 : 13時20分~15時40分 場所 : 調布市文化会館たづくり 8階映像シアターほか<
講師のご紹介
1938年生まれ。国際基督教大学卒業。東京大学大学院、ケンブリッジ大学、在アテネ・アメリカ西洋古典研究所等で学ぶ。国際基督教大学名誉教授(西洋古典学)2022年4月「川島重成先生と行くオンライン・ギリシア旅行」スタート。
著書
『イーリアス』ギリシア英雄叙事詩の世界』 岩波書店〈岩波セミナーブックス〉1991.9/新装普及版「岩波人文書セレクション」 2014.10
『『オイディプース王』を読む』 講談社学術文庫 1996.12
『ギリシア悲劇 神々と人間、愛と死』 講談社学術文庫 1999.9
『イエスの七つの譬え 開かれた地平』 三陸書房 2000.3
『ギリシア紀行 歴史・宗教・文学』 岩波現代文庫 2001.11。
『アポロンの光と闇のもとに-ギリシア悲劇『オイディプス王』解釈』 三陸書房 2004.5。
共著に『ホメロス『イリアス』への招待』ピケナス出版2019、
訳書にエウリピデス『ヒッポリュトス』岩波書店1990など
講師からのメッセージ
紀元前8世紀にホメロスによって完成されたとされる叙事詩『オデュッセイア』は『イリアス』で描かれたトロイア戦争後のさらに10年に及ぶ英雄オデュッセウスの放浪と帰郷の叙事詩です。両叙事詩はさまざまな点できわめて対照的です。たとえば『イリアス』の主人公アキレウスはいわば死に向かう英雄ですが、オデュッセウスはあくまでも生き抜く英雄です。『イリアス』と比較しながら『オデュッセイア』の全体像を概観します。
使用テキスト
ホメロスの叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』(川島重成著 2022年9月刊行予定)
書店販売はありません。ご購入は必須ではありません。
今後の日程・内容 【後期】
日程 | 演題 |
10月18日(火) | オープンサークル ギリシアの英雄叙事詩『オデュッセイア』について |
11月15日(火) | 第2回 歓待(クセニア)と帰郷(ノストス)の叙事詩 |
12月20日(火) | 第3回 自然・神々・人間ー民話から叙事詩へー |
1月17日(火) | 第4回 オデュッセウスと海 |
1月31日(火) | 第5回 ペネロペイアは貞女か? |
2月21日(火) | 第6回 デモドコスの三つの歌『イリアス』と『オデュッセイア』の関係をめぐって① |
3月14日(火) | 第7回 デモドコスの三つの歌『イリアス』と『オデュッセイア』の関係をめぐって② |
*2023年4月からは新サークル「ギリシア悲劇を読む」が始まります。ソポクレス『オイディプス王』、アイスキュロス『アガメムノン』、エウリピデス『ヒッポリュトス』を読みます。
☆電話でご予約の上お越しください。
(途中回からの参加も可能です。ご相談ください!)
連絡先
アカデミー愛とぴあ事務局 ℡042-441-6328(9:00~16:00)
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