サークル開催日:毎月第2水曜日
13:30~16:00 (8月、2月も開催)
開催場所:調布市文化会館たづくり ほか
講師のご紹介
講師: 林 転石(はやし てんせき)氏
日本連句協会理事長
サークル紹介
「連句に興味があるけれど、どうやったら入門出来るの」とお考えの皆様にぴったりのサークルが「さざ波連句会」です。
◎連句のルールである「式目」を、林先生が初歩から教えて下さいます。
現在の会員も数年前までは全くの初心者。今は、「連句の華」とも言える歌仙に挑戦。
毎月の会で三句ずつ作り、1年かけて三十六句を完成させます(歌仙を巻くと言う)。
◎俳句や短歌の会との違い
(1)俳句も短歌も用意してきた句や歌を会場で提出するが連句はその手法ではない。
冒頭の五七五の句(発句)を各自が出して、参加者(連衆)が「投票」した後で指導者(捌【さばき】=林先生)が一句を選ぶ。この後は全員がその場で次の七七の短句(脇)を付ける。同じようにして選ばれた脇句に全員が三句目(第三)の五七五を付ける、と言う具合に続く。お気づきのように、連句はその場で作り上げるもので「家での準備」は不要です。連句はこうした「付合い(つけあい)」で連衆が作り上げる「座の文芸」です。もちろん、取られなかった句も先生が添削などをしてくれます。
ここまでを作品「鮎のぼる」の巻でたどると
【発句】布晒す多摩川なりき鮎のぼる
万葉集に詠まれた多摩川に鮎が昇ってくる春になった
【脇】 桜蕊降る小さき公園
川べりの公園には桜が咲いて蕊がはらはら降ってくる
【第三】春日傘和服さらりと着こなして
日傘をさしたすらりとした人がそぞろ歩いている
となります。
(2)詠む内容はフィクション。
林先生は「連句に述べられている物事はすべて空想の世界の出来事です。中国の楊貴妃に会ってもいい、自分が大谷翔平になってバッターボックスに立ってもいい、虚構の世界に遊ぶのが連句の楽しみです。その真骨頂は恋句です。自分のことでなくていい『人から聞いたはなしです』」と。先生があげる例には「チュウの唇はずれがちなり」との恋句も。無重力の宇宙船の中でのチゥウ。そこに恋のもどかしさを感じてみる。それが連句の面白さ。
◎古典の購読、鑑賞もたっぷり
会の前半では、「式目」の解説で芭蕉やその弟子たちはじめ、古今の名句が出て来ます。芭蕉の言葉を記した「去来抄」「三冊子」の購読をしています。林先生は蕉風俳諧の昭和平成の後継者と言われた東明雅先生に連句を学びました。「文人芭蕉の本質は俳諧、付合いの文芸である」と林先生は言われています。
あちこちの文化講座の中でも「連句入門」は珍しい、面白い科目です。この機会に学んでみませんか?
会員は現在7人。とてもなごやかな雰囲気です。
見学歓迎です。
会費 前期・後期 各6000円
会員 7名 (2023年2月現在)
見学ご希望の方は事前に「アカデミー愛とぴあ事務所」までご連絡ください。
電話 042-441-6328
受付時間 10:00~16:00
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