多胡吉郎氏講演会のご案内

演 題 『川端康成と「特攻」。没後50年に思う』

今年の平和祈念講演会(調布市立図書館とアカデミー愛とぴあ共催)は、作家の多胡吉郎氏にご登壇いただくことになりました。
川端康成が戦争末期に特攻基地に派遣され、海軍報道班員として約1ヵ月若者と生活をしていたこと、特攻基地宛に本を贈ったことなどあまり知られていません。講師は綿密な調査を実施され、『生命の谺 川端康成と「特攻」』を上梓されました。
本講演を聴き終えた後に川端康成の『生命の樹』『虹いくたび』を一読すれば、小説の世界が鮮やかな情景として迫ってくることでしょう。


開催日 令和4年8月30日(火)14:00~16:00(開場予定13:30)
会 場 調布市文化会館8階映像シアター
定 員 50名(先着順)
参加費 無料

<講師からのメッセージ>

2022年は川端康成の没後50年にあたる。日本の伝統美との関連で語られがちな川端だが、終戦の年の春、海軍報道班員として鹿屋の特攻基地に滞在した事実はあまり知られていない。この特異な戦争体験がどういうものだったのか、戦後の川端文学にどう影響したのか、「特攻」を切り口に川端文学への新たな視点を探る。

<講師プロフィール>

1980年東京大学卒業、NHK入局。文化、教養系の多くのドキュメンタリー等を手がける。2002年、英国勤務を最後に独立、文筆生活に入る。2009年、日本帰国。

<主な著書>

『吾輩はロンドンである』(文藝春秋)、『リリー、モーツァルトを弾いて下さい』(河出書房新社)、『長沢鼎 ブドウ王になったラスト・サムライ』(現代書館)、『生命の詩人 尹東柱』(影書房)、その他がある。2022年2月、『生命の谺 川端康成と「特攻」』を刊行、評判を呼ぶ。

<講師10月に『猫を描(か)く』(現代書館)刊行予定>

猫が古今東西、美術の中にどう描かれてきて、それはどのような意味を持つのかを、楽しく、時に胸キュンで、生きとし生けるものの「生命」の次元から物語るユニークな作品です。
漱石の事も出てきます。キリスト教の関係も出てくるとの事。こちらの書籍も楽しみですね!

お問合せ先は、調布市立図書館読書推進室・アカデミー愛とぴあ
電話番号(042)441-6328 時間9時~16時


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